Tuesday, January 02, 2007

謹賀新年

 新年あけましておめでとうございます。

 すばらしい快晴が、東京の2007年の元旦を祝福してくれました。
 昨年は、日本のものづくり現場の知力・哲学・体力をたくさんの先生がたに教わりつつ、恩師の翻訳本と、方法論の共編著書を上梓することができました。理工系の先生がた、ジムの筋トレのトレーナーさんたちとの新しい出会いは、物の見方や日々のありかたを大きく変えてくれたました。波瀾万丈でしたが、静かな蓄積の年だったと思っております。

 今年の課題は、なんと言っても数年来の研究の蓄積である、「しかかり」を活字にすることです。 
 順不同に、そして暗号混じりですが、今後をしっかりとみすえて「サプライヤ連鎖」、竹橋付近の「研究者ネット」、スロヴェニアの「蜘蛛」、研究者WeBマイニング、ネットワーク調査、さおだけ新書、電電出版の後始末、喫緊の課題は吉田山方面の研究会関係。調査データ整理・分析のしかかりがHとY組織。10歳になる本の新版化、赤門マニュアル整理、HP刷新、その他その他。・・・非力にもかかわらず、したい仕事は本当に多々あります。

 どこまで実現できるかわかりませんが、今年も、ネットワークのことを考え続けていきたいと思っております。
 どうかみなさま、公私ともによろしくおねがいもうしあげます。

Monday, December 25, 2006

遅くなりました!ネットワーク分析 FAQ-6

11月の質問です
Q. 局所中心性の次数については、結局は全体構造の情報がないといけないのではないでしょうか。
A. ノードの直接のつながりが判断基準ですが、他ノードと比較する場合には、全体構造の情報が必要になります。

Q. 媒介性が高いと逆にそのノードの固有の性質がネットワーク全体のボトルネックになるような気がします。
A. まさしくその通りです。高い媒介性を持つ者は、ネットワーク全体に対する責任があることを示唆した論文もあります。

Q. ミクシィグラフを見つけました。可視化すると面白いものですね。
A. ミクシィのつながりをいもづる式に可視化するツールですね。連鎖の構造と広まりがわかるおもしろいものですが、自分の知らないところから、「芋づる式に引き出されてしまう」怖さもあります。

Q. 媒介性の公式については理解したが、これをどう応用して考えるかは相当に難しそうである。
A. 媒介性は生産性や業績などに対して説明力のあることが多い指標ですが、実際のところ、解釈は非常に難しいです。

Q. ヒエラルキー構造の上位の場合、次数、距離、媒介性ともに低くなると思うのですが、そういった場合でも高い値がでる中心性指標はありませんか。
A. 次数はそうですが、距離、媒介性も果たしてそうでしょうか?考えてみましょう。

Q. UCINETで算出されるnBetweenessは何ですか
A. nはnormalizedの略で、標準化した指標です。

Q. 媒介性は測地線以外の線は考えていないようですが、情報の流れは測地線以外にもあるので、そこをどう扱うのか疑問です。
A. 大変優れた指摘です。情報が最短経路のみをとおるという仮定が、現実的ではない場合も多々あります。測地線以外のルートに加重して、計算をすることもできると思います。

Q. 「中心性が高い」ということと「中心である」ということは感覚的にですが、異なるような気がします。中心であるということが周囲に知られることで中心性がたかまっていくのではないかと思います。
A. 操作定義と概念の差でしょうか。できるだけ、感覚的に納得のいく「中心」を特定できる指標を用いたり、開発したりしていきたいものです。

Tuesday, December 12, 2006

ネットワーク自己相関・空間的自己相関

【ネットワーク自己相関・空間的自己相関について】

 雨のなか、ゲストにネットワーク自己相関の気鋭研究者、渡辺理先生(富士通研究所)にお越しいただきました。その際の Q&A です。

Q. ネットワークから関係を出すことを今までしてきたが、分析の際の変数の一つとして考えるのが面白かったです。分析で変数はいくらでも増やせますが、変数を増やすと、各変数の効果がそれぞれ弱まってしまうのではないでしょうか。
A. おっしゃるとおりです。少ない変数でよく説明することがのぞましく、そのために、情報量基準(AIC、BICなど)という考え方があります。私もそれを参考にして、BICが改善するよう、自己相関分析をしました。

Q. 実践的なネットワーク分析にふれて面白かったです。どのようなネットワークの「大きさ」の中で空間的自己相関がうまれるのか、ある程度の大きさがあると影響がなくなったりすると思います。
A. 規模1000くらいのネットワークデータで分析した時には、偶発的な(嘘の)関係をひろったことがあります。やはり、数個から数百くらいが適正かと思います。すばらしい着眼ですね。

Q.ネットワーク自己相関・空間的自己相関の目的は,(1)回帰方程式の改良、(2)自己相関現象の存在確認、(3)自己相関現象に対する妥当なモデルの確率の三種類があり、だんだん困難になるとおっしゃられましたが、(3)の自己相関現象に対する妥当なモデルの確立を達成した、重要な先行研究はあるのでしょうか。
A. いえ、まだ、これからの課題です。Leenders,R.(2002)がSocial Networks 24号で、この点を指摘しています。Wを慎重に作るのが重要だと書かれています。

Q. Rを動かしてみたくなりました(同意見多数あり)。UCINETはマシンパワーをものすごく消費しますが、Rはいかがでしょうか。
A. やることによりますが、大量処理では遅いこともあります。ただ、数十から数百(行・列)の行列くらいであればそれほど負担にはなりません。

Q. 空間的自己相関分析の説明変数の選び方によって結果は大きく変わってくるのではないでしょうか。それを修正する方法はありますか。
A.すばらしい指摘です。そもそも、回帰分析で変数不足の影響を気にすることを、ミススペシフィケーション(過少定式化)といいます。変数やWの中身で結果ががらっと変わるようでは、不安定です。私は扱うデータの一部を変えてチェックしています。豊田秀樹先生(共分散構造分析の第一人者)もこの態度で良いとおっしゃっていました。

Q. 人間関係は時間の経過で変わるはずのものであり、時系列でデータを長期分析すると、この影響がでるのではないでしょうか。
A. おっしゃることはよくわかります。統計的自由度を重視しすぎると「うつろいゆく関係」を終えなくなります。たとえばwebログデータの場合は、それこそ毎秒のデータがとれるので、これからは微妙な関係の変化をつかまえやすくなると思います。興味がありましたらぜひ追求してみてください。

(ご回答は渡辺理先生よりいただきました。お礼もうしあげます。)

【その他感想】
● ネットワーク分析というのは、いろいろなものごとの分析に使えるのだということがわかりました。一つの領域に専門的かつ、楽しみながら取り組んでらっしゃる様子が伝わってきました。研究者という道も楽しいだろうなと思います。
● 学級崩壊などを空間的自己分析を用いて、改善策へと生かせないかなと思いました。ゼミ内でも携帯やチャットを用いた相関を見てみたいものです。

Saturday, December 09, 2006

歯痛につき

 ここ数日、歯痛みと化膿により、生産性激減。昨日からは痛み止めも抗生物質も切れて、集中力が落ち、思考が冴えません。治療はしてるのですが・・・。ともあれ薬だけでももらいに、週末に何とかするしかない。というわけで、Blogもとどこおっていて、大変申し訳なく思っています。ネットワーク分析FAQもたまっていますし、研究会のご報告など書きたいこと、多々ありつつ、ご容赦ください。講義中もさえず、どうもダメ。 痛み止め飲んで、熱下げる薬を飲んで、本でも読もう・・・。
 今日は研究会。少人数であったが、いい会合であった。又、気を取り直して書きます。歯と化膿の痛み止めは、バッファリンか、セデスか何だろう。暖かい湿布か、冷たく冷やすのか、よくわからない。ともかく、熱がでていると思考が回らないので終了にする。研究者のインフラは、健康、本、機材。研究できなくなっては元も子もない。反省せねば。

Wednesday, November 29, 2006

「進化するネットワーク」への質問

新刊「進化するネットワーク」を共著でだされた湯川抗先生に講義にいらしていただきました。講義後にあがった質問とお答えをまとめました。

Q.  「仕入先より販売先の拡大」というのは、相対的に後者を重視すべきということで すか、前者の影響も強いと思いますが。
A. 前者は、授業で説明したとおり、PC、回線、プリンタというコモデティ化されたモノなので影響は強くないと考えられます。

Q.政策とか経営にどう適用されるのかがもっと聞きたかったです。 
A.ぜひ「進化するネットワーク」(林、湯川、田川)を読んでください。
よろしくお願いします(苦笑)。

Q. ネット企業とIT企業の違いがよくわかりません。 
A. 今回の分析対象では、ハードウエアを扱う企業はDBに入れていません。また、通信一般の企業、あるいはその付帯設備に関する事業を行う企業も除外しています。あくまでも、インターネットの上でビジネスを行う企業を対象としている点が一般の「IT企業」との相違です(このあたりも、本には書いてありますので、お読みください(再び苦笑)。)。

Q. 媒介性と利益の負の相関について、より詳しく知りたい。たとえば、その利益率の低さは競争に関わっていることが原因なのか、単に業種の異 なるクライアントをもちすぎていることが原因なのでしょうか。
A. 大変良い質問ですが、ネットワークの構造分析だけではこの問題はとけません。 個別に企業取引パターンを丹念にあたっていかない限り、識別できません。

Q. 媒介性と利益が負の関係になるのは、ある企業が同様のサービスを提供する複数の 企業に対し、互いの競争をうながすような方法で囲い込んでいるためという理解 でい いのでしょうか。 
A. それも一因ですが、それがすべてではありません。上記(4)の質問と答えを参考 にしてください。

Q. クラスター内に研究対象を限定した時と、そうでない時とでは何が違うのでしょうか。
A. 良い質問ですが、そもそもの問題意識がクラスター内部の「企業間ネットワーク」の型と、その影響を分析する研究であるため、クラスターをはずした際の結果は良くわかりません。ただ、本日お話したような企業の戦略に関してはかなり一般化できるように思っています。

Q. 会社法の施行は06年4月からのはずですが、一円企業は05年からできたのでしょうか?
A. 一円企業は会社法の施行とは無関係で、平成15年2月1日に改正された「新事業創出促進法」に基づくものです。参考http://japan.cnet.com/column/market/story/0,2000055915,20098503,00.htm

以上、湯川先生からのお答えでした。

やはり、ビジネス最前線のかたのお話は「モデルのためのモデル」「抽象論」にとどまることなく、具体的で迫力があります。私もいい勉強をさせていただきました。

Thursday, November 23, 2006

感謝祭の記憶

 Blogの投稿日時が変になってしまい、この前の投稿が、一日に複数、投稿したようになってしまった。お見苦しくてもうしわけない。

 今日は勤労感謝の日。だが、駅前の交番で日の丸を見た以外、「勤労感謝」の祝日だということが、まったく感じられない。子供の日の鯉のぼりと、元旦は例外だが、考えてみると、日本の祝日には、それらしき雰囲気をかもしだす全国的な行事があまりない。憲法記念日、緑の日、海の日、体育の日・・イベントがない。春分と秋分はお墓参りがあるか?まあ、そういうものがないほうがいいとする考えもあるとは思う。

 米国の感謝祭やクリスマス。家族が集い、食事をともにする。あるいは、家族がなく、よるべない人々を自宅に呼び、もてなす習慣をふと思い出した。もう20年以上前のことだ。カリフォルニアのサンタクルーズに留学していた頃、引退してトレーラーハウスに住む、小柄で美しい未亡人の家に、感謝祭の夕食に招かれたことを思い出した。一度もあったことさえない学生を、UCSCの留学生だというだけで招待してくださった。質素な家に大きな七面鳥、クランベリーのソース、カボチャのパイ。和服を着ていったら本当に喜んでくださった。その後、数回、クリスマスカードを交換しただろうか。年は流れ、年は流れ、いつしかご縁が切れてしまった。悔やんでも遅い。お会いしてお礼をもうしあげたいと思う、そんな年に私はなり、彼女はもう、この世のかたではないだろう。それが人の縁であり、若さの浅はかさである。

 アメリカの中流階級の人々が、普通にもつ、孤独な者、行き場のない者、何かをもとめて先へ先へと進む人に対する無条件の支援と暖かさを、今、あらためて思う。

 私が、貧乏で分別がなく(今でもこれはそうかもしれない^^)、でも、未来の幸福、先へ進めばいいことがあると、無条件に信じていたころの話である。

 講義準備。学会の特集号の依頼原稿を途中まで書き推敲。夕方からジムで、たっぷりランニングと筋トレ。出張続きでひさしぶりに体を使う快感。夜は雨。今年のボジョレーは、薄すぎて頼りない。

Wednesday, November 22, 2006

FAQ-4

Q. 複雑なグラフが与えられて自分で分析する時に、具体的にどうやってブロック化したり、最短パス長なりを求めるのか、ポイントがあれば教えてください。
A. ネットワークの特徴量を把握する指標は数多くあります。ネットワークのどんな特徴を理解したいのかによって、使う指標は異なってきます。探索的な分析の場合は、サイズ、次数分布からはじめ、密度、距離、クラスタリング係数など、一連の分析をしてみますが、定番があるわけではありません。現在、標準的な探索的分析ルーチン(試案)について書いた拙論が印刷中です。

Q. ループの意味をもう少し説明してください。
A. グラフにおいて、ある頂点をそれ自身に結ぶ弧をループ(Loop)といいます。Lopeではありません、念のため。

Q. 多重辺について詳しく説明してください。
A. グラフにおいて、異なる二点を結ぶ二本以上の辺を多重辺といいます。

Q. 主要取引先のデータをとる際に、厳密に調査はできなかったのか。
A. 郵送調査あるいはインタビューを行い、部品に限定して主要な取引先を尋ねるという方法もあります。コストを考えると郵送調査が妥当でしょう。一度、調査票を丁寧に設計して実施してみたいと思いますが、日産データのあとの課題です。なお、部品に限定すれば、「主要自動車武神245品目の国内における納入マトリックスの現状分析」という高価な資料もありますが、部品ごとの納入企業の特定になるので、取引の全体像を構成するには十分とはいえません。

Q. ブロック間の関係を表す数値はノード数にも影響されるとのことですが、どういう場合に数値が0や1になりますか。
A. ブロックを構成するノードがすべて孤立点の場合は、ブロック内関係は0になります。ブロックを構成するノードがすべて連なっている場合には、ブロック内関係は1になります。

Q. 組立メーカーの協力会の取引先データがグラフであらわされたとして、経営にはどういかすのでしょう。
A. 取引先の取引先が取引先であるとすると、信頼を損なうような行為、あこぎな取引はなかなかしにくくなるのではないでしょうか。企業取引が、相互取引関係に「埋め込まれている」状態です。グラノベターの言う埋め込み概念です。相互の取引関係を理解したうえで取引を行うこと、また全体構造のなかで自社が占める位置を理解することは、大事なことだと思います。

Q. 協豊会に所属せる、直接トヨタに部品を納入する企業は存在しないのでしょうか。
A. 正確なところがわからないので、確認してみます。

Q. ネットワーク分析では、主体のいろいろなつながりをすべての面から平等に分析できず、一部の面にならざるを得ないのでしょうか。
A. おっしゃるとおり、主体が埋め込まれている複数の関係のうち、特定の関係をとりあげ、分析をします。他の種類の関係は混在させずに、別ものとして扱います。なお、コンテクストで関係を分け、複数の関係を扱う場合には、関係多重送信性という概念を用いることもできます。

ネットワーク分析 FAQ (3)かな?

Q. Q&Aを復活させてください。
A. 見てくださる人がいるとうれしいです。早速復活させました。

Q. 弱い紐帯の理論とスモールワールドの理論は似ている気がするのですが、別ものですか?
A. 情報の発信力については、紐帯の強弱の代わりに、関係の重複性が取れればよかったということはグラノベターも言及しており、彼の問題意識がSW問題に繋がっているのは確かです。

Q. ユークリッド距離のZikは何をさすのでしょうか?
A. 隣接行列の要素(成分)、すなわち関係の有無ないし強さです。

Q. Zik-Zjk、Zki-Zkjは有向グラフを仮定しているのですか。
A. そうです。重みつき、有向グラフへの対応が可能です。

Q. ユークリッド距離で使う位置の類似度は、0または1のみですか。
A. 関係の強弱についてのご質問だと思いますが、バイナリの行列のみならず、重みつきの行列も扱えます。たとえば、友人関係のネットワークが携帯電話をかけた回数によって規定されていれば、その回数によって関係の類似度が計量できます。

Q. ブロックモデルの目的は、ただグラフを見やすくするだけですか。
A. ネットワークの中の固有の位置 "Position" がいくつあるのかを見分けるという重要な目的があります。またポジション=ブロック内にどのノードが属するのかを見極めること、ブロック内部の関係と、ブロック間の関係構造を理解するために使います。

Q. イメージマトリックスの対角要素は何を表すのでしょうか。
A. ブロック内部の関係、ブロックに属しているノード同士の関係の有無です。

Q. ブロックとしてまとめられた部分の中の結びつき関係は、意味があるのでしょうか?ないのでしょうか。ブロックモデルによってブロック内部の関係が見にくくなりませんか。
A. 確かに図で表現してしまうと、ブロック内部の関係はわかりにくくなります。ループ(自分から発して自分に戻る矢印ないし線)を描かない限り、ブロック内の関係は見えてきません。

Q. グループとグループの行列を持ちいれば、mixiのコミュニティ問題に使えますよね。
A. はい、mixiのコミュニティがどの程度、共通の人々を含んでいるのかによって、類似度が計れます。

Q. ニ部グラフの行列とその転置行列をかけたものの意味が、なぜそのような意味をもつのかはわかりません。
A. AさんとBさんを結ぶグループGは、Aさんの所属しているグループの集合と、Bさんの所属しているグループの集合の、共通部分(交わり)になります。行列の掛け算からこれが導かれるのは直感的に理解しにくいかもしれません。小林淳一「社会のメカニズム」第二版 6章 ”行列による社会ネットワーク分析”p.103~118を読んでみましょう。

Q. ユークリッド距離の計算式って覚える必要がありますか。めんどくさいんですけど。
A. 人生に一度くらいは、小さなグラフでよいので、一度は手計算で解いてもらいたいと思います。本質がわかれば、その後はコンピュータに任せましょう。いつが一生に一度かは、想像がつきますね^^。

Q. ユークリッド距離の絶対値は意味があるものなのですか。大小だけに意味がありますか。また、用途がわかりません。
A. ノードの構造的類似度の差異を見る以上のことはできません。絶対値はネットワークのサイズと紐帯の力に依存するので、異なるネットワークでの比較も意味がありません。 大きなネットワークで構造同値が視認できない時、連続的に類似度を考えたい時に、ユークリッド距離の算出は大変、便利です。

Q.イメージマトリックスの中心・周辺、派閥、集団ー仲介などがよくわかりません。イメージがしにくいです。
A. それぞれ、グラフを描いてみましょう。対角要素の意味がわかればより理解しやすくなると思います。

Q. 構造同値をブロックモデル化するときの基準は、分析者がある程度決定してよいのでしょうか。
A. UCINETではCONCORアルゴリズムを使いますが、ユークリッド距離を同値性の判断基準とすると、分析者が閾値を決めざるを得ません。実際には、距離に大きな差がでるところなどを基準値にしてしまうことが多いです。

Q. UCINETの重み付きの線をあらわすやり方がわかりません。
A. Netdrawで描画の後、Properties → Lines →Label Visible で、重みがラベルとしになります。以上

Saturday, November 18, 2006

広島

 広島大学マネジメント学会。サプライヤのネットワークの構造特性の話。90分。方法論の質問多く、コンテンツへの反応がなく、やや残念。報告のしかたに問題がなかったか、かえって検討しなければいけない。
 市電のいきかう街をホテルに戻る。女一人の出張などたかがしれている。お好み焼き、というのか、広島焼きというのか?もみじやき というのか?で夕食。広島城がみえるホテルの、静かな夜。
 広島は何年ぶりだろう。以前、来たのは8年、くらい前だろうか、9年くらいだろうか。学会だったかと思う。マツダの工場を見学し、宮島へまわり、岩惣へ行った記憶がある。今、紅葉が美しい頃だろう。
 

Monday, November 13, 2006

関係を制する

 「関係を制する者はマーケティングを制す」

 消費者のつながり、人々の関係のありかたが、デジタルプラットフォームの進化ですこしずつ、見えるようになっってきている。つながりたい=関わりたいという人々の本能と、その結果としての関係構造が、SNSやblogで顕在化しつつあるのだ。友人、知人関係、消費者同士の関係・・・今までは見えていなかった、いろいろな関係が急速な勢いで、可視化されつつある。「見える化」が進んでいるのだ。 これはすごいことで、

 見える=計量できる=管理可能性・・・

 である。要するに、現代の消費者がもつ複数の消費パターン(NRIのs氏の持論だが)のうち、どのパターンが現れるかは、その消費のコンテクスト=状況、つまり、誰といるか、誰と関わりながら購買、消費をおこなうかなのだ。だから、消費者の消費行動の背後に必ず存在する、そこにある関係を理解し、そこに関与していくのが、属性がちがちにかたまった従来のmsをこえるための現在の課題である。誰と飲むかが、飲料の選択を変える。個人=その嗜好=特定の飲料ではない。個人+周囲の人=飲みたい飲料。である。

 いつもの持論を、ccjcさんの大きな会議で語る。
(お台場のホテルを会場に素晴らしい設営。スタッフ、快調に話させてくれて心地よい。さすがプロ集団の巧みな仕事。)

 自動販売機に情報収集機能を与えること+レコメンデーション機能もつけることも課題。全国100万台以上、一日2000万人が使うネットワークを利用しない手はない。ボトラーさんが、商品を補充するだけではあまりに惜しい。まさに消費者との物言わぬインターフェースである。情報収集・発信機能=コミュニケーション機能を加えれば、宝石箱だ。実験的に一部でもいい、エリア限定だけでもいい、ぜひ試してもらいたい。

 そんなお話。いつもながら、私のしゃべりは、冒頭が、もたつき、しゃべりかたがはっきりしない。「え、え・・?何をしゃべってんだ・・・?」のような感じで始まる。が、そのままもちゃもちゃしているわけにはいかない。・・・で、注意を喚起させていただいて、10秒前後で、トーンを変える。声もではじめるし、伝えたいことが、文字になって聴衆の顔のうえに浮かぶ。そこから、話が始まる。今日もそんな感じ、もわもわっとしながら、前後のしめが甘く、威厳がないこと甚だしいが、残って欲しいのは、私の記憶ではなく、メッセージそのもの。関係を制せよ。である。

 さて、今日のお客様にかかわる思い出話。
 コロンビア大学の院生の頃、まだお酒を飲まない頃の話だ。確か当時は、コーラの2l瓶を毎日飲んでいた記憶がある。
(私のコーラ歴は小学生の頃から結構長く、大学院修了後着任した大学でも、講義のお供は、お茶でも水でもなく、コーラだった。講義に入ったら、学生がさしいれに壇上においておいてくれたことがあり、感激したものである。)話を元に戻して、当時は、コーラとペプシはもちろん(これは今でもできる)、ダイエット、チェリーコーク、カフェインレス、ダイエットのカフェインレス、はてはニューコーク(一時ありましたねええ・・・)まで、目をつぶっても飲みわけられた。きき酒ならぬききコーラである。得意技であったが、もう、無理かな・・・。いや、ちょっと飲み直して、比較を数回やれば蘇るような気もする。

 ビール、発泡酒の膨大なブランドで、はたしてできるだろうか。お茶はどうか。チューハイはどうか。
 そう考えてみると、やはり飲料の選択の最終決定要因は、やはり、誰と飲むかにつきると思う。そんなことを考えた今日のパネルセッションであった。

Friday, November 10, 2006

イビサ

 今日の講義は、べき則・コンポーネント・切断点・橋など。
 今年は、「抽象→具体」の展開をやめ、毎回の完結性も徹底しない。「具体例から抽象へ」という流れをできるだけ作る。そして毎回の連続性を重視し、以前の内容と重複する内容も盛込み、くりかえして確認させ、理解の精度をあげてく。・・・・ことを念頭において進めている。効果はどうなのかは、学期末にならないとわからない。

 先日、出張中に立ち寄った古本屋で偶然、買った本。
 "わたし達は他人を触媒にして変わる。それは分子や原子の化学反応と基本的に同じだ。磁気の働きとも比較できるかも知れない。すべての人間は他のすべての人間の触媒なのだ。" 村上龍(1995)「イビサ」 講談社文庫 p.109 より。この人の本は、ほとんど読まないが、この文章は大変に気に入った。

Wednesday, November 08, 2006

ccjc

 人と人との関係をうるおす ・・・
 人をうるおすだけではなく。ということか。ccjcさんのお仕事のため、事前に勉強。
 関係をうるおす・・・・ところがいいなと思う。空間、すきま、あいだ・・・目には見えない。個体ではなく個体と個体のあいだを維持することの難しさを思う。めにみえぬ、個体と個体のあいだを操作しようとする意図に、警戒感も感じる。
 関係の難しさではある。
・・・・・・・・・・・・・・・・とりあえず。

 

Monday, November 06, 2006

長崎出張

 今朝一番の講演のため、昨日から長崎県に出張。
 日曜日の夕方には、当地の大学の情報系の先生とのうちあわせができた。せっかくの機会だからとお声をかけてくださるのがうれしい。日曜日の夜にもかかわらず、市内の良いお店をおしえていただいた(ヒントは鯨)。
 今朝は長崎から隣の市に移動して講演。私の仕事は大きく、ネットワーク分析(手法系と応用系)と若年雇用・地域振興系にわかれるのだが、今回は後者である。今年は企画の最終年の3年目になる。毎年三校ずつ当地の学校をまわり講演をさせていただいている。

 若年雇用の問題は地域性が強く、また経済状況に大きく影響されるため、十把一絡げにはできない。ニートをだめな若者の代名詞のように使う風潮にも納得がいかない。景気の回復で、大都市の有名大学では内定辞退続出の売り手市場である。だが、地方ではまだまだ景気回復の兆しはみえず、雇用の広がりを感じられない所が多い。また、景気回復は短期的には、若年雇用をめぐる問題を解決するが、景気が回復すればまた逆戻りである。キャリア教育、ニート・フリーター支援の再チャレンジなど、政府主導のプランは多いが、その効果の測定はなされないままに膨大な予算が使われ、また今後も使われようとしている。雇用対策に否定的なものではないが、その目標設定と、成果の査定をいかになすかはやはり課題のままである。

 まっすぐな子供達(今日の聴衆は小学生150名!と先生がた。)と接していると、彼らのもつ可能性と職業機会の制約、地域発展に不可欠な雇用の維持と、競争原理のバランスをいかにとるか。責任の重さを痛感する。長崎県は数年前の統計だが、いろいろ並べ替えてみると、高卒の県外就職者が都道府県でもっとも多い県であった。離島では今でも病院がなく、風邪で亡くなるかたもおられるときいた。青い海が美しく、棚田の緑が光り、雲仙の山にけむりが漂う歴史ある土地である。もっともっと理解したい。若年雇用の問題の本質を考えるために、私はやはり、松江しかり松本しかり、東京以外を見つめていたいと切に思う。

 フライトの時間があわず、長崎空港の待合室で4時間、原稿を書く。バッテリーあがり、空港で電源を拝借した。もうしわけないことをした。チェリー豆と松翁軒のカステラを買って帰宅。カステラはこちらhttp://www.shooken.com/のが一番だと思う。
 こちらは、二年前に長崎の路面電車を待っていた時に、偶然話かけてくださった老紳士が勧めてくださったのがご縁で、買い続けている。東京では手に入らない。くだんの紳士に、松翁軒さんの「どこがおすすめの理由なのですか?」と尋ねたところ、「ざらめじゃ。ざらめの量がちがうけん・・」とおっしゃっておられた。確かに、底?と上部?にザラメに粒が多く、砂糖がしっかりしている気がする。カステラ。子供の頃の記憶。甘いものを食べなくなり、ブランデーでもかけようかと思う昨今だが、現在でも懐かしく思う。

Thursday, November 02, 2006

探索的ネットワーク分析 RSS御礼

 ”探索的ネットワーク分析の標準手順” Early Version  完成。

 何らかのネットワークが与えられ、その構造的特性及び構成要素の属性についての事前知識がない場合には、どのような手順で、そのネットワークを分析すべきか。考え得る一連の手順を、順に列挙し、探索的ネットワーク分析の標準的分析枠組として整理したもの(12000字強)。

 標準的手順などと、たいそうな名前をつけたが、これは筆者の所属組織の影響かもしれない。標準的手順、作業と言いながらも、実はそれは常にたたき台であり、さらなる「カイゼン」を皆で加えていくうちに、より良いものになっていく(はず)・・・。という発想である。依頼により執筆した原稿であるが、掲載日時不明とのことで先が見えない。掲載される原稿は、編集者の意向や読者傾向の調整があり、現在のものとは多少、異なる可能性が高い。 依頼された分量が8000字であった(汗)。また、掲載される頃には、新たな手法やツールが開発されているだろう。それほど、進歩の早い研究領域である。標準手順の作成は、9月末の消費者行動研究学会のワークショップ(喋りすぎのBLOG)の参加者との会話でうけた刺激がきっかけとなった。参加者、企画者のかたがたに感謝している。

 著作権は著者が保持しているので、Early Versionの段階で、ご希望のかたには頒布いたします。現時点の標準手順。ご希望のかたは、メールでご連絡ください。

  設定問題
mixi とこちらとを、RSS設定問題で行き来している。内容と筆者の性格を反映して、コメントがつくことがきわめて稀なBLOGであるが、RSS設定問題については、即座にレスをいただいた。ありがとうございました。先刻、調整をおこなったので、ここ数日でおちつくものと思われる。mixiの数年分の蓄積にアクセス不能になるという問題があるが、制約がきわめて限定的だったため、問題はないだろう。また、問題が生じたら、戻ることも考えられる。
 

Wednesday, November 01, 2006

組織診断

 組織学会研究大会でも報告した、組織診断とネットワーク分析について、ジャーナルへ論文を書くことになり、先日、テーマ設定、データの再整理と、共著者との調整うちあわせ。方法論がなければ、データあれども何もできず、当然、論文も書けず。だがデータなしに方法論だけでは、具体的なモノは書けない。SQLサーバのデータを加工し、特定の形式に変換して組織のリアルなデータを提供してくれるかたもある。当初からのプログラミングとネットワーク分析の融合に可能性をみた舞台の設定者もある。直接、ログデータはたたけないが、ノイズ除去に誠心誠意をこめてくれるかたもある。これらがみな、インタラクションしつつ、ノウハウをだしあい、紆余曲折しながら開発は進む。

 工学系の、関与した人全部=データを整形した人、お金をだした人、企画した人、すべて共著者設定の論文にするか。一文字でも書かない人は排除する社会科学系設定でいくか。他者と共同で、自分にはできないことを誰か他者にしてもらって書いた論文の場合、共著者設定をどうするかは、いつも課題である。企業のかたがデータをl、それも整形して、こちらのお願いした形式でくださるのを当然と思ってはいけないと思う。では、フィールドとして人から聞けない話をきかせてくださった企業のかたはどうなるんだろう?企業データの提供者はどうなのだろう?つきつめていけば、彼らの誰ひとりとしてなくしては書けないのだ。とはいえ、インタビュー、参与観察の対象のかたを共著者にするという風土は、学者にはないもの確かである。

 研究関心で関与してくれた学生がデータを分析するのは大変いいことである。ただ、グレーゾーンは守秘義務のかかっている案件に、アルバイトとして謝金を払っている場合。これはビジネスであり、学術研究にそのプロジェクトデータを使うには、細心の注意がいる。ここは、一線を画していただくのがいいのかもしれない。 このあたりは、実に微妙である。
 が、著者、共著者、順番、業績は、すべて実態を反映したかたちで、というのがもっとも良いだろうと考えている。関与してくださるかたが、共著作品をどう位置づけるかということにも当然、影響する。ビジネスなのか学術的実績にしたいのかで、筋をとおすべきところはとおしてもらわねばならぬ。何で飯を食っているかの違いである。

 お作法が違うといろいろ悩みはある。が、人生いろいろ、これらもやはり、誰もが通る道。多様性を求め、空隙に架橋すればなおのことである。

 尊敬してやまぬ、神戸在住のH先生から、訳書「競争の社会的空隙」について過分なお言葉のメールをいただく。先生には、お目にかかれぬ状況になり、長い時間がたつ。社会ネットワークについて、我が国初の本を編著なさった、まさに日本初のネットワーク分析者であられる。私にとっての届きえぬ金字塔であり、先生の15年以上前の本に追いつけないのが私の力量である。神戸にむいて、黙して一礼する。
 
 あれこれで原稿頓挫。明日、徹底的にこなさねば。

Tuesday, October 31, 2006

Pajek 竹の水仙 甚五郎

 講義後。「pajekによる探索的ネットワーク分析」の翻訳プロジェクトについての打ち合わせ。
 スロヴェニア語で蜘蛛を意味する、pajekは、大規模ネットワークの分析用のソフトである。近年、INSNAのゲストスピーカーに開発者が講演にいらっしゃるなど、その存在感を高めている。UCINETに続きまちがいなく、定番になっていくだろう。
http://vlado.fmf.uni-lj.si/pub/networks/pajek/

 上記の本、単なるマニュアル本ではなく、家系学、サイテーション連鎖、伝染などの事例も豊富であり、従来のベタなイメージの「社会学」の社会理論の検証のためのネットワーク分析とは一線を画していることを強調。近年の、日銀、統計物理、医学、代謝系のかたがたへのひろまりなどの話をして終わる。元々、歯に衣着せぬ編集者のかたで、以前お会いした時に仰天したのだが、今日もあいかわらず、ユニークな発言をしてくださった。A出版社、反応が楽しみである。他にも可能性は検討するが、出版社がいくつNGでも、弊社でコード番号つけてご希望のかたにお譲りする体制は作るつもりだ。
 目標は新春。早く、使い手としても腕を上げたいところである。

 開発者のかたとは、昨年10月にチューリッヒの会議でお会いしたが、まだ若手の30代の研究者(博士論文のテーマとしてこの開発をなさっったとのこと)Andrejと、その先生である。Andrejが緻密、地道、寡黙なソフト開発研究者のイメージであるのに対し、この先生は、まるでハイジに出てくるおじいさんのように、恰幅がよくひげをはやしていて、悠々たるもの好印象の先生であった。自力でプログラミングすること無しに大規模ネットワークの解析をするには、このツールは不可欠。日々、発展し新指標を組み込んだ改良版がでているので、インターフェースの使い勝手は、まだまだ改善の余地があるが、目は離せない。

 豊田秀樹先生 いい本、「数理統計学ハンドブック」監訳なさったようだ。朝倉書店。高価だが欲しい。彼は本当にいい仕事をする。共分散構造分析の左甚五郎のような人。昨夜、落語の本を読んでいて、そう思った。(寄席に行きたいが、行く時間がないので、最近は毎夜、落語の全集を読む。やはりいいのは、古いが興津先生のもの。流れ、言葉、やはり勉強になる)。

 その他、20時過ぎまでの会合では、むにゃむにゃ多いが(これは内田氏の表現のまね)、それらはまたいずれにする。
一つ重要な良い仕事=儲からないが、ずっとやりたかった仕事が来る。具体化は今後だが、おかげで今日が良い日になった。

 神様にだけ捧げるような仕事ができればいいと思う。ここのところ、お金、つきあいなどなど、やっつけ仕事が多すぎて、アウトプットの質が悪く、反省。知的、論理的、経済的、使命感=合意 なくして仕事をすると、あとでまた自己嫌悪に駆られる。で、評判もさがり悪循環にはまる。当たり前のことだ。
 金銭、つきあいに関係なくてもやりたいと思う仕事を選び、そこに全身全霊をかけること。左甚五郎のネズミの落語が思い出させてくれたのは、その感覚。拙著「働きたいのに働けない・・・・」論座連載の初回を書いていた時の、あの、カミソリのような、静けさ。フリーランスとしての生き方は、かつてもBlogに書いた、伝説のS氏。「見境なく仕事をうけるのは、貧乏」を、思い出す。貧乏で悪いか(笑)・・・と笑い返したが、それで質を落とすならおおいに悪いのである。

 甚五郎の反省とともに、あらためてまた仕事を選び、魂をこめた仕事をするようにしたい。(どこまでできるやら(笑))
竹の水仙 木彫りのねずみ

RSSによりmixiより移動

 mixiの設定をこちらに変更。変更理由は、ebloggerで atom だけではなく RSS も可能になったことだ。まだ、試行的に使っている。閲覧者の制限をかけられるmixiもそのまま保持してある。が、公開設定を変えない限り、外には出なくなった。ま、しばし試してみようと思っている。
 RSSがよくわからず、試行錯誤していたが、やはりこういうものはやってみる、使ってみるに限る。あとはrssfeedの表示設定が課題だ(涙)。翻訳にはまり、雑用にはまり、今日はこれまでにしておこう。

Monday, October 30, 2006

教室変更ですよ~

 明日、31日から、講義の教室変更。小さい教室のほうが顔が見られるし、対話がしやすいのであえて変更してもらいました。受講中のみなさん、(ここの存在はしらないと思いますが)、気をつけてきてください。明日、とその次くらいは混乱が予想される。適正人数はいつも疑問だが、初年度の300人も困るが、去年の最終20人も少し寂しいか。講義している側は勝手なモノで、熱心な学生が少数精鋭、いや、多数精鋭を望んでいたりする。

 ようやくホーソン実験、ソシオメトリーからホマンズに入れる。地雷をしかけ、問題意識をそだて、えっ?と思わせ、気がついたらネットワークを好きになっていてもらいたい。のめりこむだけの価値はある。

 どうやら、10/25発売の 「競争の社会的構造」amazonさんで、在庫切れ?。書店めぐりをしたら、社会学のコーナーにはなく、経営、ビジネスの新刊書のところにあって、仰天した。出版社さんの戦略か、はたまたタイトル、帯による分類の産物か。今回の特色は、表紙の装丁と帯。常に本の装丁はいっさい、心から信頼している編集の方に一任しているが、今回は迫力満点。

 B&Cもとりかかりたい、ESNAPは現在進展中。マニュアルの詳細も作りたい、定石集・定番ルーチン集も作りたい。時間がたりない。作りたいものが大きくなると、時間の単位が変わり、階段一段一段が長くなる。

 どうか、しばしご猶予ください。いいものをお届けできるように努力いたす所存です。(会社の商品開発担当より)

 

Tuesday, October 24, 2006

FAQ第二段

「スモールワールド・電話帳法」への質問 暫定版

Q. スモールワールドとランダムの差はどこからですか。レギュラーグラフは、一本でも正規型からくずれればスモールワールドになるのでしょうか。
A. 定義では、正則グラフは、どの点も同じ数の変と接続するグラフなので、一本でも関係がリワイヤされれば、正則グラフではなくなります。ワッツらのシミュレーションでは、、クラスタリング係数がある程度の高さを保持したまま、急に最短パス長が短くかけた状態からが、いわゆる「スモールワールド」をよく表しているように思えます。

Q.ミルグラムの実験では、217通のうち64通が届いたということですが、残りの153通のなかには、本当につながりがないという可能性もあるのではないでしょうか。この実験結果はで6次の隔たりを主張するのは、やはり疑問です。
A. はい、どう知人を介しても、本当につながりようがないスターティングパーソンと、ターゲットパーソンのペアが含まれている可能性が高いです。

Q. クラスタリング係数は、局所的な凝集性を計測する指標だとありましたが、これはネットワークの全体的な特徴をみる指標としても活用できますか。
A. はい。個別ノードのエゴセントリックな特性を示す指標としても、また全ノードのクラスタリング係数を平均して、ソシオセントリックな指標として使うこともできます。

Q. ミルグラムらの実験結果の妥当性を考察する方法、ないし証明法があるとしたらどういうものが考察できますか。
A. これは難問です。(回答募集中)

Q. ミルグラムの郵送実験ですが、むしろ、到達地点までに届かなかった、その理由が問題なのではないでしょうか。無限に発散したのか、面倒くさくてやめたのか。第一段階で発送しなかった人の割合を考えると、二段階目、三段階目と、継続して発送している人の数は大変に少なくなります。A. 確かにそのとおりです。これは、後日、教室実験を行い、皆さんにも考えてもらう予定です。

Q. 電話帳法について、苗字があやふやだが親しい友達は一杯います。また、苗字の数は、米国が多元国家であると考えると、米国のほうが多いと思われます。割合で計算するのだから、米国のほうが正確な数字になるのではないでしょうか。A. いずれにせよ苗字による推定には多くの議論があります。が、他に知人数の推定実験より良い方法が見つからないのが現状です。

Q.知人数の推定というよりは、電話帳法ででてくるのは、「想起できる人数の全体」なのでしょうか。A. 私も時々、そう感じます。「記憶力の差が、知人数の差になってるんじゃない?」と冗談に言うこともあります。 

FSEO 1020分です(暗号です、気になさらず)。

Monday, October 23, 2006

竹馬や

※11月23日 朝日新聞 1面の下に、新曜社「競争の社会的構造」の広告が出ました。(御礼)
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 竹馬やいろはにほへとちりぢりに

 久保田万太郎氏の句である。歳時記 ?で考えると、竹馬がお正月、冬の季語なのだろうか。
この方面は疎いので厳密にはわからないが、旧友、知人、もしかしたらかつての恋人をしのばれた句なのかもしれない。俳句も和歌もたしなまないが、いつも覚えている句。

 週末、所用で出かけ、多くの昔の知人にあった。若く美しかった、琴の姉弟子は、美しさそのままに名取りとなり、立派な師匠になっておられた。わずか二ヶ月の結婚生活(急性白血病で亡くなられたとのこと)を語る声は、さすがに芸能で鍛えた若々しい声である。伝統芸能の教室は、どこでも少子化のあおりをうけ、大変だとのこと。よくわかる。狭い世界だけに、私がご縁があって奥免状をいただいた先生はもちろん知人、かつて、再会のこの土地に疎開されていたことも判明。
 覚えているのは山田流箏曲のいくつもの旋律や、唄。先代のお家元のお姿。新春のお弾き初めの華やかさ。

 竹馬にのったことはないが、人のつながりは、そんなものかもしれない。

 まったく分析的ではない、無駄話ではある。

弊社は、政府ならびに京都府・京都市外出自粛要請に従い、 完全休業させていただいております。残念ながら実質的には 3月以降、外出自粛に従い、コンサルティング ビジネスなどは一切、おうけできない状態にあります。 ・ネットワーク分析のノウハウ、 ・企業内人事の仲介と橋渡し ...