ネットワーク生態学のサマースクールが8月31日から、山形県天童市で開催される。 ネットワーク生態学研究グループと称する、情報処理学会の研究グループの集まりで ある。満員御礼とのこと。 http://www.jaist.ac.jp/~yhayashi/2nd_summer.html 個人的には、ネットワーク生態学(Net Ecology)という造語は、語感に落ち着き がない感じがしないでもない。Organizational Ecology の訳語も個体群生態学、組 織生態学 いろいろな訳語があるのを思い出す。 さて、今年の二泊三日のプログラムでは、IBM東京基礎研究所の水田氏が、企業組織 ネットワークの解析とシミュレーションをなさる予定。理化研究所の増田氏のパーコ レーションについての講演もある。先端的なプログラム、楽しみである。水田氏の報 告だが、オックスフォードのSako先生(自動車研究の大家ですね)も、先月帰国なさ った際、基礎研に行かれ、この研究についてヒアリングなさったと聞いている。
ネットワーク関連の研究会や研究グループは、「ネットワークが創造する知能研究 会」(これは日本ソフトウェア学会系)などがあり、プログラム委員などに名前が入っているだけで、あまり実働はせず、恐縮している。これらの新領域は、学際的かつ文理融合的であ り、どこまで、自然科学系、社会科学系、実学系の共通言語・文化が育つか、興味 津々である。
工学系の集会は環境の良い場所で開催されるが、参加費が高い(ネ創知は来月末、阿寒湖 だ)。予算規模の小さい文系の研究室の学生さんにはやや厳しい。もう少し社会科学 系の参加者、アプローチが増加することを期待しているのだが。 正直、これらの会合に行くと、互いに専門用語が通じず、問題意識も異なり、(研 究のお作法も裏千家と表千家ほど違い)、苦痛なことも多い。が、あたった時に得ら れる、知的刺激はすばらしい。 さて、今年はどんな刺激に会えるか。
なお、社会ネットワーク研究会は例年、夏はオフ。(主催者が集中執筆ブロックのため。)いつか観光地、温泉地で夜を徹してネットワークについて、語り合える会合を持ちたいと思っている。
(有限会社)社会ネットワーク所 取締役社長 安田雪(Ph.D. in Sociology) 人脈・組織・企業・地域・都市の社会ネットワーク分析、信頼できる仲間のつくりかたなどについて講演のご依頼もおひきうけいたしております。著書は『ルフィの仲間力』『ルフィと白ひげ』(ともにアスコム)『ネットワーク分析-何が行為を決定するか』(新曜社)『つながりを突き止めよ』(光文社)など多数。
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