Sunday, August 27, 2006

いろいろなネットワーク研究グループの夏のイベント

 ネットワーク生態学のサマースクールが8月31日から、山形県天童市で開催される。 ネットワーク生態学研究グループと称する、情報処理学会の研究グループの集まりで ある。満員御礼とのこと。 http://www.jaist.ac.jp/~yhayashi/2nd_summer.html 個人的には、ネットワーク生態学(Net Ecology)という造語は、語感に落ち着き がない感じがしないでもない。Organizational Ecology の訳語も個体群生態学、組 織生態学 いろいろな訳語があるのを思い出す。 さて、今年の二泊三日のプログラムでは、IBM東京基礎研究所の水田氏が、企業組織 ネットワークの解析とシミュレーションをなさる予定。理化研究所の増田氏のパーコ レーションについての講演もある。先端的なプログラム、楽しみである。水田氏の報 告だが、オックスフォードのSako先生(自動車研究の大家ですね)も、先月帰国なさ った際、基礎研に行かれ、この研究についてヒアリングなさったと聞いている。
 ネットワーク関連の研究会や研究グループは、「ネットワークが創造する知能研究 会」(これは日本ソフトウェア学会系)などがあり、プログラム委員などに名前が入っているだけで、あまり実働はせず、恐縮している。これらの新領域は、学際的かつ文理融合的であ り、どこまで、自然科学系、社会科学系、実学系の共通言語・文化が育つか、興味 津々である。
 工学系の集会は環境の良い場所で開催されるが、参加費が高い(ネ創知は来月末、阿寒湖 だ)。予算規模の小さい文系の研究室の学生さんにはやや厳しい。もう少し社会科学 系の参加者、アプローチが増加することを期待しているのだが。 正直、これらの会合に行くと、互いに専門用語が通じず、問題意識も異なり、(研 究のお作法も裏千家と表千家ほど違い)、苦痛なことも多い。が、あたった時に得ら れる、知的刺激はすばらしい。 さて、今年はどんな刺激に会えるか。
 なお、社会ネットワーク研究会は例年、夏はオフ。(主催者が集中執筆ブロックのため。)いつか観光地、温泉地で夜を徹してネットワークについて、語り合える会合を持ちたいと思っている。

No comments:

弊社は、政府ならびに京都府・京都市外出自粛要請に従い、 完全休業させていただいております。残念ながら実質的には 3月以降、外出自粛に従い、コンサルティング ビジネスなどは一切、おうけできない状態にあります。 ・ネットワーク分析のノウハウ、 ・企業内人事の仲介と橋渡し ...