Thursday, November 23, 2006

感謝祭の記憶

 Blogの投稿日時が変になってしまい、この前の投稿が、一日に複数、投稿したようになってしまった。お見苦しくてもうしわけない。

 今日は勤労感謝の日。だが、駅前の交番で日の丸を見た以外、「勤労感謝」の祝日だということが、まったく感じられない。子供の日の鯉のぼりと、元旦は例外だが、考えてみると、日本の祝日には、それらしき雰囲気をかもしだす全国的な行事があまりない。憲法記念日、緑の日、海の日、体育の日・・イベントがない。春分と秋分はお墓参りがあるか?まあ、そういうものがないほうがいいとする考えもあるとは思う。

 米国の感謝祭やクリスマス。家族が集い、食事をともにする。あるいは、家族がなく、よるべない人々を自宅に呼び、もてなす習慣をふと思い出した。もう20年以上前のことだ。カリフォルニアのサンタクルーズに留学していた頃、引退してトレーラーハウスに住む、小柄で美しい未亡人の家に、感謝祭の夕食に招かれたことを思い出した。一度もあったことさえない学生を、UCSCの留学生だというだけで招待してくださった。質素な家に大きな七面鳥、クランベリーのソース、カボチャのパイ。和服を着ていったら本当に喜んでくださった。その後、数回、クリスマスカードを交換しただろうか。年は流れ、年は流れ、いつしかご縁が切れてしまった。悔やんでも遅い。お会いしてお礼をもうしあげたいと思う、そんな年に私はなり、彼女はもう、この世のかたではないだろう。それが人の縁であり、若さの浅はかさである。

 アメリカの中流階級の人々が、普通にもつ、孤独な者、行き場のない者、何かをもとめて先へ先へと進む人に対する無条件の支援と暖かさを、今、あらためて思う。

 私が、貧乏で分別がなく(今でもこれはそうかもしれない^^)、でも、未来の幸福、先へ進めばいいことがあると、無条件に信じていたころの話である。

 講義準備。学会の特集号の依頼原稿を途中まで書き推敲。夕方からジムで、たっぷりランニングと筋トレ。出張続きでひさしぶりに体を使う快感。夜は雨。今年のボジョレーは、薄すぎて頼りない。

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