Monday, November 06, 2006

長崎出張

 今朝一番の講演のため、昨日から長崎県に出張。
 日曜日の夕方には、当地の大学の情報系の先生とのうちあわせができた。せっかくの機会だからとお声をかけてくださるのがうれしい。日曜日の夜にもかかわらず、市内の良いお店をおしえていただいた(ヒントは鯨)。
 今朝は長崎から隣の市に移動して講演。私の仕事は大きく、ネットワーク分析(手法系と応用系)と若年雇用・地域振興系にわかれるのだが、今回は後者である。今年は企画の最終年の3年目になる。毎年三校ずつ当地の学校をまわり講演をさせていただいている。

 若年雇用の問題は地域性が強く、また経済状況に大きく影響されるため、十把一絡げにはできない。ニートをだめな若者の代名詞のように使う風潮にも納得がいかない。景気の回復で、大都市の有名大学では内定辞退続出の売り手市場である。だが、地方ではまだまだ景気回復の兆しはみえず、雇用の広がりを感じられない所が多い。また、景気回復は短期的には、若年雇用をめぐる問題を解決するが、景気が回復すればまた逆戻りである。キャリア教育、ニート・フリーター支援の再チャレンジなど、政府主導のプランは多いが、その効果の測定はなされないままに膨大な予算が使われ、また今後も使われようとしている。雇用対策に否定的なものではないが、その目標設定と、成果の査定をいかになすかはやはり課題のままである。

 まっすぐな子供達(今日の聴衆は小学生150名!と先生がた。)と接していると、彼らのもつ可能性と職業機会の制約、地域発展に不可欠な雇用の維持と、競争原理のバランスをいかにとるか。責任の重さを痛感する。長崎県は数年前の統計だが、いろいろ並べ替えてみると、高卒の県外就職者が都道府県でもっとも多い県であった。離島では今でも病院がなく、風邪で亡くなるかたもおられるときいた。青い海が美しく、棚田の緑が光り、雲仙の山にけむりが漂う歴史ある土地である。もっともっと理解したい。若年雇用の問題の本質を考えるために、私はやはり、松江しかり松本しかり、東京以外を見つめていたいと切に思う。

 フライトの時間があわず、長崎空港の待合室で4時間、原稿を書く。バッテリーあがり、空港で電源を拝借した。もうしわけないことをした。チェリー豆と松翁軒のカステラを買って帰宅。カステラはこちらhttp://www.shooken.com/のが一番だと思う。
 こちらは、二年前に長崎の路面電車を待っていた時に、偶然話かけてくださった老紳士が勧めてくださったのがご縁で、買い続けている。東京では手に入らない。くだんの紳士に、松翁軒さんの「どこがおすすめの理由なのですか?」と尋ねたところ、「ざらめじゃ。ざらめの量がちがうけん・・」とおっしゃっておられた。確かに、底?と上部?にザラメに粒が多く、砂糖がしっかりしている気がする。カステラ。子供の頃の記憶。甘いものを食べなくなり、ブランデーでもかけようかと思う昨今だが、現在でも懐かしく思う。

No comments:

弊社は、政府ならびに京都府・京都市外出自粛要請に従い、 完全休業させていただいております。残念ながら実質的には 3月以降、外出自粛に従い、コンサルティング ビジネスなどは一切、おうけできない状態にあります。 ・ネットワーク分析のノウハウ、 ・企業内人事の仲介と橋渡し ...