Friday, October 13, 2006

社会ネットワーク研究会

 講演などののち、夕方から研究会のための経理確認、来週の講義の準備。
 夜はGBRC http://www.gbrc.jp/GBRC.files/top.asp で、主催する研究会。地方自治体の職員アンケートに基づいたネットワークの分析結果を、広島大学の若手気鋭が話してくれる。早くも研究会は、不定期ながら26回にもなった。この間、若手の報告者に恵まれ、ネットワーク分析を行っている多くの、かつ優れた報告をいただくことができた。大学関係の人事権をもたず、報告には報酬もない研究会だが、少数精鋭の聴衆と、ある程度のご報告の質を維持できているのが喜びである。報告も大事だが、研究会は聴衆が鍵である。どの程度、よい聴衆が集まっているかが、研究会の質を判断する。

 学会大会でいつも素晴らしいコメントをなさるのが、京大のH教授であるが、彼が「どんな報告であれ、聞き手としておもしろくしてみせる自信がある」とおっしゃっておられた記憶がある。確かにそうなのだ。蓄積のあるかたは違うと実感した次第である。以来、見習うべく修行中である。「忍」ではない。私が試されているのだと。

 さて、今日の研究会。テーマは、こちら http://www.gbrc.jp/GBRC.files/workshop/network.html

 これは忍どころか、実に内容が豊かで、若手らしさもあり、いい報告であった。まだまだ調査データは拷問できそうである。地方自治体の情報の宝庫。今後の発展を楽しみにしていよう。closure と structural holes の対比をいかに、理論、フィールド、モデル、調査結果ですりあわせていけるかにすべてがかかっている。常連の参加者のかたがたとの議論もおもしろく、いつもながら、楽しい会合であった。(ぜひ、みなさま、のぞきがてら、いらしてみてください。ご報告者希望のかたも、歓迎いたします。)
 中央線で、端から多摩のむこうのほうまで、朝晩で移動した一日。 

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