Monday, November 13, 2006

関係を制する

 「関係を制する者はマーケティングを制す」

 消費者のつながり、人々の関係のありかたが、デジタルプラットフォームの進化ですこしずつ、見えるようになっってきている。つながりたい=関わりたいという人々の本能と、その結果としての関係構造が、SNSやblogで顕在化しつつあるのだ。友人、知人関係、消費者同士の関係・・・今までは見えていなかった、いろいろな関係が急速な勢いで、可視化されつつある。「見える化」が進んでいるのだ。 これはすごいことで、

 見える=計量できる=管理可能性・・・

 である。要するに、現代の消費者がもつ複数の消費パターン(NRIのs氏の持論だが)のうち、どのパターンが現れるかは、その消費のコンテクスト=状況、つまり、誰といるか、誰と関わりながら購買、消費をおこなうかなのだ。だから、消費者の消費行動の背後に必ず存在する、そこにある関係を理解し、そこに関与していくのが、属性がちがちにかたまった従来のmsをこえるための現在の課題である。誰と飲むかが、飲料の選択を変える。個人=その嗜好=特定の飲料ではない。個人+周囲の人=飲みたい飲料。である。

 いつもの持論を、ccjcさんの大きな会議で語る。
(お台場のホテルを会場に素晴らしい設営。スタッフ、快調に話させてくれて心地よい。さすがプロ集団の巧みな仕事。)

 自動販売機に情報収集機能を与えること+レコメンデーション機能もつけることも課題。全国100万台以上、一日2000万人が使うネットワークを利用しない手はない。ボトラーさんが、商品を補充するだけではあまりに惜しい。まさに消費者との物言わぬインターフェースである。情報収集・発信機能=コミュニケーション機能を加えれば、宝石箱だ。実験的に一部でもいい、エリア限定だけでもいい、ぜひ試してもらいたい。

 そんなお話。いつもながら、私のしゃべりは、冒頭が、もたつき、しゃべりかたがはっきりしない。「え、え・・?何をしゃべってんだ・・・?」のような感じで始まる。が、そのままもちゃもちゃしているわけにはいかない。・・・で、注意を喚起させていただいて、10秒前後で、トーンを変える。声もではじめるし、伝えたいことが、文字になって聴衆の顔のうえに浮かぶ。そこから、話が始まる。今日もそんな感じ、もわもわっとしながら、前後のしめが甘く、威厳がないこと甚だしいが、残って欲しいのは、私の記憶ではなく、メッセージそのもの。関係を制せよ。である。

 さて、今日のお客様にかかわる思い出話。
 コロンビア大学の院生の頃、まだお酒を飲まない頃の話だ。確か当時は、コーラの2l瓶を毎日飲んでいた記憶がある。
(私のコーラ歴は小学生の頃から結構長く、大学院修了後着任した大学でも、講義のお供は、お茶でも水でもなく、コーラだった。講義に入ったら、学生がさしいれに壇上においておいてくれたことがあり、感激したものである。)話を元に戻して、当時は、コーラとペプシはもちろん(これは今でもできる)、ダイエット、チェリーコーク、カフェインレス、ダイエットのカフェインレス、はてはニューコーク(一時ありましたねええ・・・)まで、目をつぶっても飲みわけられた。きき酒ならぬききコーラである。得意技であったが、もう、無理かな・・・。いや、ちょっと飲み直して、比較を数回やれば蘇るような気もする。

 ビール、発泡酒の膨大なブランドで、はたしてできるだろうか。お茶はどうか。チューハイはどうか。
 そう考えてみると、やはり飲料の選択の最終決定要因は、やはり、誰と飲むかにつきると思う。そんなことを考えた今日のパネルセッションであった。

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