Thursday, September 14, 2006

低コストで組織を

 日産自動車にて人事労務関係の現状についてのヒアリングをさせていただく。ありたい姿にこだわる姿勢が、いかにも日産のかたらしく、お話の随所にうかがわれる。興味深かったのは、正規雇用、非正規雇用入り交じる職場環境において、いかに全員のモチベーションをあげていくか。一見、些細なこと、実は互いに、きちんと名前を呼びあうといったことで、派遣のかたのモチベーションがあがることなどのお話をうかがう。正規、非正規にかかわらず定着率の高さは、教育・訓練コストを削減する。
 名前で丁寧に相手のかたを呼ぶ。同じ職場の仲間として扱う。基本の基本であり、しかも、コストなどかからずできることである。コストをかけずにやれることを、案外、組織は見落としているものだ。

 そんなことを考えたのは、偶然、昨日、”低コストで組織をチューンアップするネットワーク分析”といったキャッチコピーで、商工会議所港支部で組織内ネットワークのカイゼンの話をさせていただいたからだ。やや、唐突なコピーではあるが、実務家のかたがたにわかりやすいように、講演企画のコラボレーションパートナーに、このコピーをつけてもらった。タイトルはまた別だが、学者モードでは、つい○○の構造と成果の分析・・云々となってしまうのを調整していただいたわけだ。
 実際、現状のメンバーの活力を最大限にしてもらうために、できることは、一杯あるのだ。何も、新規に人材を採用したり、やたらと訓練・教育するだけが能ではない。要は、組み合わせ。組織内ソーシャルキャピタルの最大化。組織内のネットワークの効率化である。同じメンバーでも、組織内部の組み合わせによって発揮しうる力はまったく異なるのだ。

 講演では、丁寧に、ゆっくり、具体的に、気取らずを心がける。学会や研究会は、お金をいただいているわけではなく、知的臨戦態勢であるから、全く別のスタイルになる。終了後アンケートの回収、到着後、来月の文京商工会議所での講演にそなえて反省会の予定。

 今月の後半は外回り続きである。MMRCでの人事労務に関するセッション報告(9/22)、消費者行動研究学会とソフトウエア学会の研究会報告(9/25(早稲田))、28(阿寒湖))、広告代理店のかたとSNSに関するヒアリング(9/26)、経済社会学会コメンテータ(9/30(上智)) と外回りが続く。執筆が滞るのが気になる所だ。 最後に 祝 mixi 上場。

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