Tuesday, October 24, 2006

FAQ第二段

「スモールワールド・電話帳法」への質問 暫定版

Q. スモールワールドとランダムの差はどこからですか。レギュラーグラフは、一本でも正規型からくずれればスモールワールドになるのでしょうか。
A. 定義では、正則グラフは、どの点も同じ数の変と接続するグラフなので、一本でも関係がリワイヤされれば、正則グラフではなくなります。ワッツらのシミュレーションでは、、クラスタリング係数がある程度の高さを保持したまま、急に最短パス長が短くかけた状態からが、いわゆる「スモールワールド」をよく表しているように思えます。

Q.ミルグラムの実験では、217通のうち64通が届いたということですが、残りの153通のなかには、本当につながりがないという可能性もあるのではないでしょうか。この実験結果はで6次の隔たりを主張するのは、やはり疑問です。
A. はい、どう知人を介しても、本当につながりようがないスターティングパーソンと、ターゲットパーソンのペアが含まれている可能性が高いです。

Q. クラスタリング係数は、局所的な凝集性を計測する指標だとありましたが、これはネットワークの全体的な特徴をみる指標としても活用できますか。
A. はい。個別ノードのエゴセントリックな特性を示す指標としても、また全ノードのクラスタリング係数を平均して、ソシオセントリックな指標として使うこともできます。

Q. ミルグラムらの実験結果の妥当性を考察する方法、ないし証明法があるとしたらどういうものが考察できますか。
A. これは難問です。(回答募集中)

Q. ミルグラムの郵送実験ですが、むしろ、到達地点までに届かなかった、その理由が問題なのではないでしょうか。無限に発散したのか、面倒くさくてやめたのか。第一段階で発送しなかった人の割合を考えると、二段階目、三段階目と、継続して発送している人の数は大変に少なくなります。A. 確かにそのとおりです。これは、後日、教室実験を行い、皆さんにも考えてもらう予定です。

Q. 電話帳法について、苗字があやふやだが親しい友達は一杯います。また、苗字の数は、米国が多元国家であると考えると、米国のほうが多いと思われます。割合で計算するのだから、米国のほうが正確な数字になるのではないでしょうか。A. いずれにせよ苗字による推定には多くの議論があります。が、他に知人数の推定実験より良い方法が見つからないのが現状です。

Q.知人数の推定というよりは、電話帳法ででてくるのは、「想起できる人数の全体」なのでしょうか。A. 私も時々、そう感じます。「記憶力の差が、知人数の差になってるんじゃない?」と冗談に言うこともあります。 

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