Wednesday, October 11, 2006

JWEIN2006

 少し前の話になるが、9/27,28と、JWEIN2006 阿寒湖で開催。昨年の伊東に引き続き、行ってきました。http://www.ai.sanken.osaka-u.ac.jp/ndei/index.php?cmd=read&page=JWEIN06

 共著者の院生さんに一人、報告をしてもらうためにきてもらったが、我らの会話。

「なぜ、東京や大阪で会える人に、阿寒湖で会うんでしょうねえ?」「ねぇ・・・?」

 羽田、釧路、バス、阿寒湖。道東は初めてである。参加希望していた学生さんは他にもいるのだが、さすがに阿寒湖と聞くと、遠慮します・・という感じだ。発表せずに、他者の話を聞きにだけ行くには確かに、遠すぎる。しかし、広い。空気が済んでいて、秋の気配。街は静か。

 会場について参加者をざっと見渡すと、今年は社会学系がイナイ。女もイナイ。考えてみると、二泊三日、家を空けて、ネットワーク三昧で、温泉にこもることが許される状況は、女性の既婚者や子育て中の者には考えにくい。主戦場の学会出張で手一杯な院生さんクラスになると、異分野系の交流戦にまでは、旅費の捻出ができないのだろう。よって、若手、女性少なく、中堅どころの研究者、企業関係者が多い会合になっている。

 去年といい今年といい、学際的な研究会はきわめて疲れるが、刺激になる。物理系、情報科学系、生物学系の領域におけるネットワークの分析の発展には目をみはるものがある。さすがだ。やはり、経営学、社会学よりの研究ばかりを普段は見ているので、目配りが足りない領域をいろいろ勉強させてもらえる。中には、理解不能、関係皆無・・・のものもあるが、今年は「忍」を課題として出かけたので、(そりゃそうだろう、わざわざ北海道まで行ってるのだから)、一つ一つ、このネットワークは、私だったらどう扱うか、研究としてより良くできるか?かなわないか?と自問自答しながら聞いていく。

 初日はチェックインしてすぐにセッション。夕食と風呂をはさんで深夜030まで続く。翌日も朝9時から懇親会19時まで延々とセッション。懇親会は宴会形式。翌日も朝9時から昼までセッション。まさにネットワーク三昧である。この間、ありとあらゆるネットワークの話が出てくる。生物学、経済学、Web、書誌情報、システム設計、医学系まで、本当に多様である。我々は、この夏、かわいがったシミュレーションモデルの話。

 二日目の昼の休憩はPCで、また議論。「社会科学系を集めたいなら、遠方でなく、都市で開催しないと難しい」と述べる。(事実報告のつもりが、主張・提案に変わり、来年も参加するぞという意思表明になってしまったのが大失敗(苦笑))。延々、懇親会直前までセッション。招待講演者、京大の高林先生の講演は、手練れ。素晴らしかった。ATRはいつもながら、いい研究を出してくる。これも◎。個人的には企業倒産のネットワークの話が◎。代謝系ネットワークの話は、私の基礎知識が不足して苦戦。海外からのゲストスピーカーのかたは、生物学系の先生であるが、パワーポイントの作り方が参考になった。なお、このかたは、なかなかお茶目なかたで、最終日の午後、阿寒湖温泉の土産物屋で人工マリモを売りつけられそうになっているのを見かけた。おそらく買ったのではなかろうか。

 昨年報告していた若手が腕をあげていたり、成長しているのを感じる。腕力のある若い研究者の成長は早いとしみじみ感じる。世話係の北大の先生、院生さんがたが、大変に気を遣ってくださり、いい会合であった。 

No comments:

弊社は、政府ならびに京都府・京都市外出自粛要請に従い、 完全休業させていただいております。残念ながら実質的には 3月以降、外出自粛に従い、コンサルティング ビジネスなどは一切、おうけできない状態にあります。 ・ネットワーク分析のノウハウ、 ・企業内人事の仲介と橋渡し ...